物の高い安いの判断は人それぞれの価値観でされます。この価値観もまたその人の知識、考え方、環境によっても変わります。
例えばシャンプー。百円均一で売っているものもあれば5万円もするものもあります。単に頭と髪を洗うものなのにこの値段の差は何なのか。大手メーカの良く売れている300円ほどのシャンプーをあまり疑問を持たず多くの人は使っていると思います。玉川小町を作る前までは私もそのひとりでした。
玉川小町を開発し販売する数年前から酷い頭皮トラブルが起きて頭皮は炎症を起こし真っ赤になり、かさぶたが出来、抜け毛も酷くなっていました。それで、市販の薬用シャンプーを試してみましたが効果が無く、そんな時に深夜のテレビ通販番組で目にした1本3000円クラスの高いシャンプーをこれは良さそうだと期待して初めて2本買いました。しかし、その商品も1本使い終わるころになっても頭皮トラブルは残念ながら改善されませんでした。
折しもそんな状態の中、玉川小町石けんシャンプーの試作品が出来上がり使い始めました。そうしたら、数年に渡り悩んでいた頭皮トラブルが何と数週間で治まり、その後は頭皮トラブルで悩んでいたことも忘れていました。そして2年ほどしたある日、妻から何か以前より髪の毛が増えているよと言われ、2年ほど前の写真を探し、比較してみたら変化は歴然としており驚きでした。頭皮が見える状態からすっかり頭皮は隠れていて髪の毛が戻ったと実感しました。
催事に出店をしていると値段を見て『高い!』と声を発するお客さんがおります。確かにシャンプー1本3000円は高いと思うのは一般的に仕方ないことです。まして、容器やラベルのデザインなど外観の見た目が300円程度で売っているシャンプーと変わらなければやむを得ないかとも思います。
そこで、お客さんにご説明していきます。見た目は安っぽいですが、中身は全く違いますと。全成分をご覧下さい・・・。水・防腐剤・石油系原料は一切使っていません・・・。1本で3か月分です・・・。1回分は僅か100円玉程度量です・・・。
「日用品や化粧品において最も大切なことは中身ではなくブランドマーケティングである。」と言われています。従って、広告宣伝費に多額の経費を使っています。大量生産、大量消費品は多くの人のその存在を知ってもらう手段として仕方ない流通システムです。では、その経費を誰が払っているかです。結局購入者です。
商品の本来の一番の価値はその中身である成分原価です。シャンプーの全成分を例にすれば、水から始まっていれば50%以上は水です。あとはどれだけ高い原料がどれだけの濃度で配合されているかです。11年間に2万人以上のお客様と接してきて、シャンプーの容器を手に取って直ぐに裏の表示を見られたお客様はとても少なく、全成分を見て、『水を使っていない!!』と驚かれた女性はたった3人でした。もっとも、今のシャンプーは40種類以上も配合されているものもあり、とても読んでも分かりませんので、最初から成分を見ての判断より、ブランドマーケッティングで目にした商品を購入されることになり、やむを得ない現状です。
昨今はインターネットの普及もあり、マスメディアで取り上げない物事の本質がネット上にも見られるようになりました。湯シャンブームもそのひとつです。某百貨店催事の際に、店内にマッサージサロンがあり、そこの茶髪に染めた30代の女性スタッフさんが玉川小町シャンプー5本(1年分)を買ってくれました。そして、1年後にまたお会いしたところとても奇麗な黒髪になっており、『始めたころは大変だったけど、今はもう湯シャンでも大丈夫になりました』と言われました。そこで、シャンプーを購入した理由をお聞きしたところ、髪の毛に付いているいろいろなものを落としたい、『デドックスしたかった』とのことでした。玉川小町の石けんシャンプーの全成分を見て安心と価値を理解してくれたからと思います
玉川小町は成分原価が高く、大量消費の流通販売にするには現在の価格の3倍以上にしなと利益が出ない商品です。物の価値評価には成分原価を比較することで、成分原価を比較すれば高い安いは判断できます。ブランドマーケティングに流されず、自分なりに本物を見抜く力を磨き、価値観を高めることが高い安いを正当に判断でき、安心安全を得るために大切なことです。
(玉川小町石けんシャンプー液)
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